チェック
●ブラッシング時に出血する
●歯肉がむずがゆい、痛い
●口臭が気になる
●歯肉が赤く腫れている
●かたいものが噛みにくい
●歯と歯の間に隙間がでてきた、食べ物がつまる
●歯が長くなったような気がする
上記の項目にに5つ以上当てはまる方は
歯周病が進行しているかもしれません。
自分の口腔内を知る
歯と歯肉の境目(歯周ポケット)の清掃が行き届いていないと、
そこに多くの細菌が停滞し、炎症を起こします。
気づかないうちにどんどん進行してしまうこともあるので
ご自分のお口の中をしっかり把握することが大切です。
歯周病が進むと・・・
健康な歯肉の状態
これは健康な歯のレントゲン写真です。
骨の高さがあり、しっかり歯の根を支えています。
歯周病が進行している状態
歯周病になってしまうと、このように骨が下がり、
歯周ポケットが深くなってしまいます。
歯茎が腫れたり、口臭が気になるようになります。
歯周病はどうやって治すの?
歯周病は歯茎の炎症から始まり、のちに進行すると骨を溶かしていきます。
歯茎の炎症だけの段階であれば十分に治る可能性がありますが、
ひとたび骨が溶けだしてしまうと、溶けた骨は戻ってくることはなく、
元通りに治ることはありません。
ですので、いかに進行を止めるかが大事になってきます。
具体的には、まずプラークコントロールといって歯と歯茎の周囲の歯垢をきっちりとブラッシングで取ることが重要です。
これが日常的にしっかりできていないと、いくら歯科医院で治療を行っても無意味です。
歯垢がしっかり取れるだけでも歯茎の炎症は落ち着きを見せ始めます。
歯科医院では歯ブラシで取ることのできない歯石を機械や器具で取っていきます。
進行度別の治療法
歯周病は放置していると進行してしまいます。
年齢や生活習慣などで進行の速度も違います。
進行させないためにも現状に合った治療をすることが大切です。
軽度の歯周病
歯の表面に付いている目で見える歯石や、歯茎で隠れている浅い部分の歯石を機械や器具で取っていきます。
麻酔がいることはほとんどありません。
中等度の歯周病
歯茎の内側のより深い所までついている歯石を取り除きます。
このくらい深い位置になってくると出血したり、痛みを感じることもあります。
重度の歯周病
重度にもなると骨がかなり吸収して、歯茎の溝(歯周ポケット)が深すぎるため、
手探りで歯石を取るのには限界が出てきます。
そのため、麻酔し歯茎を切り開 き、歯の根っこについた歯石を良く見える状態で徹底的に取り除きます。
また、余計な歯周ポケットを作っている汚染された歯茎を除去し、
歯周ポケットを浅くす ることで、その後のメンテナンスをやりやすい方向にもっていきます
最後に
歯を失う原因のほとんどを占めている歯周病ですが、
残っている歯の本数が多いほど生存率が高いことや、認知症をおこす危険性が低いことも分かっています。
歯周病は欧米ではSilent Disease(サイレントディジーズ)と呼ばれるほど、
悪化するまで症状を起こさない病気として有名です。
自分の歯で一生噛めるようにするために、歯周病のサインを早めに見つけるのはもちろんですが、
歯科医院にて定期的なメンテナンスをお勧めします。